2010年 01月 1日 金曜日 10:01
Miho Morikawa "Hii-sama Zoom in"
http://ex-img.com/EMA-11/Apr21963.JPG
アイドル歌手時代の森川美穂さんが歌う5thシングル曲「姫様ズーム・イン」1986.10(作詞:ちあき哲也、作曲:小森田実、編曲:瀬尾一三)は、その曲名が示すようにカメラのCMソングでもありました。
「姫様」は「ひいさま」と読みます。
弾むようなメロディーに載る歌詞世界はかなり独特です。
ムカつくぜ イラつくぜ そのナヨっぽさ
ノーだか イエスか 決めてくれよ今夜…
海沿いの パーキング 手も出さないで
星座の講義か… メゲてしまいそうさ…
あー 見こみなしのマザ・コン
あー 先にそそったおまえだけどー
高校で番を張っている不良娘がマザコンのヲタク男にひと目惚れしてしまい、本性を隠したまま今夜は彼の車で初デート。
…といった状況を想像すればよいのでしょうか。
つづくサビの部分。スポットCMに使われているのはその後半3行だったようです。
Shira Yuki姫はじめ
ほらリンゴは食べごろだよ
噛めば 愛の血が満ちる
Shira Yuki姫まじめ
もしオトコを感じたら
心にまで ズーム・イン
「はじめ」「まじめ」、さらにこのあと2番で「いじめ」「けじめ」と韻を踏んでいます。
1番のサビの前半3行は、おそらくCMでは使われなかったのではないでしょうか。
「しらゆきひめ・はじめ」と聞こえているうちは意味不明ではあるものの、なんら問題ありません。ところがいったん「しらゆき・ひめはじめ」だと気づいてしまうとヤバい。
「姫始め」。なにやら艶っぽい言葉がさりげなく織り込まれています。
とすると、次の行の“リンゴ”が、白雪姫がだまされて食べた毒リンゴではなく、ある意味さらに猛毒の、イブがアダムに勧める禁断の木の実であることは明らかです。
そして2番。
カセットも アイドルじゃ ブチこわしだね
せっかく気分が 乗ってきてる時に…
お隣の ベンベから ハァ~ 息づかい
チャンスさ 一瞬 ヒシと抱いてみろよ
あー ホレるなんてドジだぜ
あー こんなてほどき させるやつにー
まさしくイブの誘惑!
「カセットも アイドルじゃ ブチこわしだね」って言われると、私はちょっと耳が痛い。笑
Shira Yuki姫いじめ
もう芯まで熟れてるのに
照れて…てんでいくじなし!
Shira Yuki姫けじめ
キスひとつじゃ帰さない
おまえとイザ…ズーム・イン
「キスひとつじゃ帰さない」というのは、「ふたつ」なら帰すといった量的な議論じゃないですよね。笑
「イザ…ズーム・イン」って、なんかスゴそう。でも、後ずさりしちゃダメですよー。
この曲が収録されているベストアルバム「HER-Best 1985-1989」1996 の解説に、「姫はじめ」の意味をあとで教えられて恥ずかしかった…といった美穂さんの感想が書かれていたかと思います(現物が手元にないので不正確)。
私はそれを読んで、美穂さんは「初体験」のことだと勘違いしているなと感じました。
この文章を私がいま書いている理由は、きょうが1月2日、正統な意味での「姫始め」の日だからです。
で、「姫始め」って何すればいいの?…とカマトト(死語 =ぶりっ子)ぶって、Wikipediaの「姫始め」の項を調べてみて、ちょっとびっくり。
「姫始めとは、1月2日の行事であるが、由来は諸説あってはっきりしておらず、本来は何をする行事であったのかも判っていない」のだそうです。
うーむ。奥が深い。
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・Wikipedia(フリー百科事典)
「森川美穂」
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・うたまっぷ(歌詞サイト)
「姫様ズーム・イン」
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・YouTube(動画サイト)
http://www.youtube.com/watch?v=l0CwjRDNWhs
「森川美穂 姫様ズーム・イン (フルコーラスバージョン)」
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【Yahoo!ブログから改稿・転載】