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テレヴィジョン(Television )は、1970年代、アメリカのロック・シーンを席巻したニューヨーク・パンク・ムーブメントにおいて、独自の光彩を放ったロックバンドである。

その活動期間は短く、また、商業的にも成功したとは言えないが、このバンドを率いたトム・ヴァーレイン(フランスの詩人ヴェルレーヌから名を取った)が書き下ろす文学的な色彩の濃い歌詞や、バンドが奏でる濃密なテンションの演奏などは、解散から30年が経とうとしている今日においても、変わらぬ高い評価を受け続けている。また、このバンドの曲をカバーするミュージシャンも少なくないなど、後に与えた影響も決して小さくはない。

高校時代からの友人だったヴァーレイン、ビリー・フィッカ、リチャード・ヘルがニューヨークに出てきて、3人で「ネオン・ボーイズ」というバンドを結成(1972年)するが、このバンドは長続きせずに解散。

その後、ヴァーレイン(Vo&G)、ビリー(Drs)、ヘル(B)の3人にリチャード・ロイド(G)を加えて新バンドを結成、1974年3月2日、「テレヴィジョン」としてのライブ活動を開始するが、1975年4月、ベースのリチャード・ヘルが脱退。その後任ベーシストとして、元ブロンディのフレッド・スミスが加入する。
結成後、バンドはライブを中心に活動を継続し、その後のライブでの定番曲になる「Little Johnny Jewel」や「Marquee Moon」などを作り上げていった。そして、当時のニューヨーク・パンクの潮流のなかでも、他のパンクバンドと異なる、独自のスタイルを築き上げていく。

1975年、ニューヨークに滞在中のブライアン・イーノが、何曲かをデモ・レコーディング。このときの音源は、のちにブートレグとして流出。

1976年、バンドがメジャーデビューの契約を結んだのはエレクトラ。かねてよりヴァーレインは、ドアーズが所属していたエレクトラと契約したい、と公言していた。

1977年2月、ファーストアルバム『マーキー・ムーン』を発表。結成からやがて3年、ライブでの評価も高かった彼らが、満を持して発表したデビューアルバムは、アメリカ国内のみならずヨーロッパにおいても、音楽誌や評論家たちに絶賛をもって迎えられた。ジャケット写真はロバート・メイプルソープ。
1978年4月、セカンドアルバム『アドヴェンチャー』を発表。その作品が『マーキー・ムーン』に比べてやや地味な作風と映ったか、評論家たちからは酷評された。
同年8月、ニューヨークでおこなわれた6日間のライブで、「モビー・グレイプのように満月の夜に解散したかった」とヴァーレインが発言、そのままバンドは解散する(のちのインタビューでヴァーレイン本人は「そんなこと言っていない」と、その発言を否定している)。なお、「モビー・グレイプ」とは、1960年代のサンフランシスコで活動したサイケバンドのことである。

1992年、14年ぶりに再結成され、オリジナルアルバムとしては3作目の『テレヴィジョン』を発表。同時に再結成ライブも行ない、バンドとしては初となる来日公演も果たした。
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