PUFFY

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パフィー(PUFFY)は、大貫亜美吉村由美の2人から成る日本の女性歌手デュオである。複数名の歌手から成るグループは、巧みなハーモニーを駆使する事が殆どだが、「パフィー声」と称される、2人の声が渾然一体となった独特のユニゾン唱法を用いるのが特徴である。この事は、単独の歌手や一般のグループには見られない訴求力と同時に、個人の内面に由来する切実な表現を行うと言う点に於いては限界をもたらしている。ソニー・ミュージックアーティスツ所属。2002年からは北米ツアーを行い、アメリカ合衆国やカナダに於いては」Puffy AmiYumi」(パフィー・アミユミ)名義で活動している。

1996年5月、プロデュースと作曲を奥田民生、作詞を井上陽水が担当したシングル『アジアの純真』でメジャーデビューした。ELOに影響された、煌めく様な曲調と、不可解な歌詞を持つこの曲は、極めて高い音楽性と普遍性、何より気さくなユーモアを備えており、それをジーンズにTシャツ姿のパフィーが、「自然体」「脱力系」等と評された、力みの無い、しかし計算されたパフォーマンスで表現した。これは、当時Jポップシーンを席巻していた小室ファミリーの緊張感や露骨な向上心の対極に位置する物であり、僅かな市場の隙間かと思われたそのニッチは、実はかなり大きな物であった事が、小室ソングに馴染めない、或いは飽き足らない部分を持つユーザーによる支持が生んだ、『アジアの純真』のミリオン・ヒットと言う形で示された。

勢いに乗ったパフィーは、『アジアの純真』を収録したアルバム『amiyumi』、2ndシングル『これが私の生きる道』と相次いで奥田による質の高い作品を発表し、その年の音楽新人賞を総なめにした。NHK紅白歌合戦にも出演が確実視され、実際にNHK側からもオファーがあったのだが、当時レギュラー出演していたsaku saku morning call(TVKテレビ)の年末特番への出演が先に決定していた為、辞退した。ローカル局の為に紅白の出演を蹴った事で「天下のNHKがTVKテレビに負けた」と報道された。

こうした成功は、単なる音楽的成功と言うより、より広範な文化的成功と呼ぶべき物であり、日本のみならず、台湾等の東アジア地域にも波及した。特に、一部の若い女性達は、パフィーの登場によって、初めて自分を表現出来るスタイルを見出し、安室奈美恵のスタイルを模したアムラーに対し、パフィラーが現れた。とは言え、傾向は大きく異なるものの、安室奈美恵とパフィーは、多くの資本とプロの技術により、巧みに作り出された商品、所謂アイドルであった事に違いは無かった。

しかし、奥田は、パフィーが過去のアイドル達の様に短期間で消費されてしまう事を嫌い、責任ある姿勢で指導に当たった。基本的には奥田がパフィーのプロデューサーであったが、彼はパフィーが特定の指導者に依って立つことを望まず、1999年のアルバム 『FEVER*FEVER』では、笹路正徳にプロデュースを託した。2003年のアルバム 『NICE.』及び2004年のミニアルバム 『59』では、アンディー・スターマーがプロデュースに当たった。

2000年、パフィーは米国テキサス州で行われたロック・フェスティバルSXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)に出演した。これは、有望な新人を売り込むショーケース・ギグに類する催しであり、ソニーが擁する日本人アーティストの米国進出のテスト・ケースとして、「本場」のアーティストには見られない個性を持ち、競合を避けられるパフィー達が送り込まれたのである。このSXSWで手応えを掴んだパフィーは、2002年には初の北米ツアーを行い、ソニーの現地レーベルとカナダのBar/None Recordsから、『SPIKE』の現地版と、ベスト盤である『An Illustrated History Of Puffy AmiYumi』を発表し、一定の評価を得た。北米で「Puffy AmiYumi」と名乗るのは、パフィーの愛称を持つラッパー、ショーン・コムズから警告を受けての事である。
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