Moloko

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“MOLOKO(モロコ)”…ロシア語で“ミルク”の意味。映画『時計じかけのオレンジ』に登場する言葉から取られたもの。


1961年生まれのマーク・ブライドンと、1973年ダブリン生まれのキュートな女性ロイシーン・マーフィーによる2人組。キャロン・ウィーラー(ソウルⅡソウルの初代ヴォーカリスト)のソロ・デビュー作『UKブラック』への参加や、ボーイ・ジョージのプロジェクトであるジーザス・ラヴズ・ユーとの仕事、またイレイジャー、エリックB&ラキム他のリミックスなど数多くのスタジオ・ワークをこなしてきたマークと、逆に音楽的キャリアの全くない単なるパーティー大好き少女だったロイシーンが1994年にとあるクラブ・パーティーで出会う。ロイシーンがその夜連発していた“Do you like my tight sweater?”(私のぴっちぴちのセーターいいでしょ?)というフレーズを気に入ったマークが彼女を誘い出してそのままスタジオに直行、モロコが誕生した。ちなみにロイシーンの発したそのフレーズ“Do you~?”がそのまま彼らのデビュー・アルバムのタイトルになっている。

1995年にUKエコー・レーベルから 「Fun For Me」、「Where Is The What If The What Is In Why?」の2枚のシングルを発表、そのなんとも不思議な音楽性でクラブ・シーンの注目を集める。その直後にデビュー・アルバムをリリース(日本発売は翌年1996年頭)。シングル「Fun For Me」は、映画『バットマン&ロビン~Mr.フリーズの逆襲~』のサウンドトラックに収録され、全米のクラブ・チャートを上昇した。1997年にリリースされクラブ・シーンの話題をさらったロニ・サイズ/レプレザントの歴史的名盤「シェア・ザ・フォール」に彼らのデビュー・アルバムに収録の楽曲「Boo」がサンプリング使用され、新しい音好きのコアな若者達の間で一気に評価が高まった。


その後1998年9月に2ndアルバム『I AM NOT A DOCTOR』をリリース(日本発売1998年9月2日)。過去に数々のリミックス・ヴァージョンをリリースしてきた彼らだが、同アルバムの7曲目に収録のナンバー「Sing It Back」のリミックスにより、翌年に一躍トップ・アーティストの仲間入りをすることになる。同曲は1999年の春に、複数のドラム・ン・ベース&ハウス・リミキサーによってリミックスされたが、中でもドイツの人気リミキサーのボリス・ドゥルゴッシュによるハウス・リミックス・ヴァージョン(Boris Dlugosch Musical Mix)がクラブを中心にスーパー・ヒットとなった。米ビルボード誌のクラブ・プレイ・チャートで2週連続の1位(7/3、10付)、英ミュージック・ウィーク誌のダンス・チャートで1位(9/4付)、同インディ・チャートでは3週連続の1位(9/4、11、18付)を獲得したのをはじめ、ヨーロッパ各地のチャートを席捲し、世界的にMOLOKOの名前を知らしめる結果となった。同時にビデオ・クリップもボリスのヴァージョンをベースに作られ、妖しくそしてキュートに舞うロイシーンの姿が話題となり、こちらも世界中のTV音楽番組でヘヴィー・プレイされることになった。(なお、米ビルボード誌の1999年年間チャートにおいても、「Sing It Back」は15位を記録)
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