Mägo de Oz

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 Mago de Ozは1988年スペインで結成されたフォークメタルバンドである。
 1994年のメジャーデビュー以来、RAINBOWの影響下にある様式美サウンドと、ケルト音楽との融合を試み続けている。また、ラテン系ならではの明るさを持ったメロディーラインも特徴的で、スペイン語圏を中心に高い人気を集めている。

 バンドはもともとはバイオリンプレイヤーをメンバーに持つハードなロックンロールバンドとして出発。しかし94年のデビューアルバム発売後、ヴォーカル交代劇を経て急速にヘヴィメタル路線に接近していくことになる。ドンキホーテを題材とした98年発表のコンセプトアルバム「La Leyenda De La Mancha」ではRAINBOWやHELLOWEENの影響下にある楽曲を、バイオリンやフルートを交えてアレンジし、そこに民謡要素を加えた現在のスタイルが完全に確立する。ここに収録された「Molinos De Viento」は現在でもライブのアンコールで演奏されるなど、バンドの代表作となった。
 この結果に手応えを得たバンドは2000年、バンド史上初のダブルアルバム「Finisterra」を発表。この作品は二枚組み80分超えという大作志向ながら、スペイン国内でゴールドディスクを獲得する。勢いに乗ったバンドはフルート奏者を正式メンバーに加え、楽団のような大所帯編成となる。この編成でライブアルバム「Folktergeist」を発表。

 2003年、バンドは「GAIA」三部作の構想を明らかにし、同年その第一弾として「GAIA」が世に送り出される。このアルバムは環境問題などをテーマにしたコンセプトアルバムであり、映画音楽レベルにまで高まったバンドのスケールを証明する力作となった。続いて、カヴァーアルバム「Belfast」やライブアルバム「Madrid Las Ventas」を挟み、2005年「GAIA II: La Voz Dormida」を発表。「GAIA」のスケール感をシンフォニックメタル寄りにした作風は、スペインのRhapsodyとも言えるもので、多くの人気を獲得する。この頃、バンドは契約を国内のLocomotive Musicから大手のWarnerに移し、全米ツアーも敢行するなど名実共に世界的スケールのバンドへと成長していく。2006年、バンド初のベストアルバム「The Best of Oz」を発表。
 その後、バンドは各自のソロ活動なども行い、「La Ciudad De Los Árboles」を発表。このアルバムはテーマや収録時間の関係から「GAIA」シリーズに収録されなかった楽曲を中心に製作され、自然とバンドのルーツに接近した作風となった。バンドのトレードマークとも言える民謡調のシャッフル曲が、GAIAシリーズにも通じるアレンジで多数収録されているのは特筆に価する。アウトテイク集ながら、一種ベスト版のような雰囲気を持つ作品である。
 2010年、満を持して「GAIA」シリーズ第3作「GAIA III: ATLANTIA」を発表。過去2作のGAIAシリーズを髣髴とさせるメロディ、アレンジを盛り込みながらも、かつてないほどに硬派な世界観で統一されたこの作品をもって、GAIAシリーズは完結した。メンバーは五人編成に変わったようだが、かつて製作に関わったメンバーの多くがゲストに名を連ねており、その殆どが一堂に会する19分の終曲「Atlantia」はまさにシリーズの最後を飾るに相応しい大作であった。
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