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 ラジオでレヴェラーズの曲がガンガン流されるわけでもなく、音楽関係のメディアが彼等を大々的に取り上げるわけでもない。ところが、アルバムが発表される度にナショナル・チャートのトップ10に必ず顔を見せ、インディ・チャートでも常連となっているのが南イングランドはブライトンをベースに活動を続けるレヴェラーズだ。

 バンドを構成しているのは、ヴォーカル&ギターのマークとサイモンをフロントに見事なドレッドロックを振り回しながら演奏するベースのジェレミー、そして、フィドルのジョン、ドラムスのチャーリーという5人。サウンドは… 簡単には説明できそうもない。が、アコースティックなセットではちょっとフォーキーだが、パンクっぽさが全面にでたといった感じ。フィドルをかなりフィーチュアしているので、ケルト的、あるいは、アシュレイ・マックアイザックの言葉によるジグ・ロック的なニュアンスもある。また、エレクトリックなセットでは明らかにクラッシュあたりの影響も感じられるというものだ。

 今やロック史に残る名作となってしまった「A WEAPON CALLED THE WORD」を発表したのが90年。それから若干のメンバー変更の後に発表された「LEVELLING THE LAND」で大きくブレイクしている。当初彼らを熱狂的に支持していたのはネオ・ヒッピー的な、あるいは、ネオ・パンク的なトラヴェラーズ(定住を拒否したニュー・エイジ・ノーマッドとも呼ばれる)やクラスティ(先鋭的なパンクといったところか?)。デビュー当時、大道芸人やバスカーたちまでもが集まるコンサート・ツアーはまるでカーニヴァルのような様相を呈していたものだ。

 特に印象的なのは93年にグラストンバリー・フェスティヴァルに出演したときのライヴだろうか。この時、10万を越えるオーディエンスを前に超エキサイティングな演奏を繰り広げ、90年代の英国を代表するバンドへと成長していった。また、その後、ロンドンのブロックウェル・パークで開催された反人種差別集会のフリー・コンサートで15万人を前に演奏。マニック・ストリート・プリーチャーズやインコグニートなどを前座に、最後に登場した彼らのライヴは歴史に残る名演奏として語り継がれている。特に驚異的なのは、まるで同時代の人々の声をそのまま反映した歌だろう。だからこそ、ライヴではオーディエンスが彼らと一緒に歌を大合唱するという光景が見られたものだ。それが「英国最強のライヴ・バンド」としての評価を確立させていったのだろう。
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