バイオ
一般的に、ギタリストとして語られることが多いが、常に新しいサウンドを模索しており、ギターに執着しているわけではなかった。演奏者として優れているだけではなく作曲者・アレンジャー・レコーディングエンジニアとしても独特な才能を備えており、歌手としても味わい深く表現力に富んでいる(本人曰く、ボーカルが下手でコンプレックスを抱いていたがディランの声を聞いてこれぐらいならいける、と思ったそうだ。コアなジミヘンファンですら、ボーカルとしての表現力は評価しがたいと述べている)。
ヘンドリックスは音楽の理論などに疎く楽譜もほとんど読めなかったものの、音に対する感性と表現力はまさしく天才的で、ジャズ系ミュージシャンとのセッションでも引けを取ることはなかった。帝王マイルス・デイビスやジョン・マクラフリン(ギタリスト)に才能を絶賛されていたほか、マイルス作品の編曲などで知られる巨匠ギル・エヴァンスもヘンドリックスとの競演を熱望していたと言われる。ギル・エヴァンスはヘンドリックスの死後、ヘンドリックスの曲をアレンジして演奏したレコード「THE GIL EVANS ORCHESTRA PLAYS THE MUSIC OF JIMI HENDRIX」を発表。1988年に亡くなるまでステージでヘンドリックスの曲を演奏し続けた。エバンスいわく「ジミのレコードを聴くと毎回新しい発見がある。彼が優れた作曲家だった証拠だよ」。
数々のヒット曲を持つヘンドリックスだが、ビルボード最高位は20位止まりである(ホット100)。とはいえ難解な音楽でファンが少なかったなどということはなく、むしろ当時のアメリカのロックミュージシャンの中で最も集客力のあるスターで、ウッドストックのトリを務めたのもそのため。ただし本来ヘンドリックスの出演は最終日(日曜日)の夜の予定だったのに、スケジュールが押して翌日(月曜日)の朝になってしまい、40万人とも言われた観客の大半は帰途についていた。日本人でウッドストックを観た数少ない一人であるギタリスト成毛滋も、ヘンドリックスのステージを観ずに会場を離れている。
編集者 merryocean1984 (2009年 03月 4日 06:15)
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