バイオグラフィー
デス(DEATH)は、アメリカフロリダ州オーランド出身のデスメタルバンド。ギタリスト/ボーカリストのチャック・シュルディナー(シュルダイナー)(Chuck Schuldiner)を中心とし、1980年代から1990年代を通して活動した。 当初はバンド形式だったが、アルバムを出す毎に彼を中心としたプロジェクト形式での活動に変わって行った。1995年には来日公演を行っている。
モービッド・エンジェル(MORBOD ANGEL)、オビチュアリー(OBITUARY)、ディーサイド(DEICIDE)らと共にフロリダを中心に活動を行い、カンニバル・コープス(CANNIBAL CORPSE)、サフォケイション(SUFFOCATION)、マルヴォレント・クリエイション(MALEVOLENT CREATION)らニューヨーク勢と共に、1990年代初頭のアメリカデスメタルシーンの創生期を支え、世界中のデスメタルバンドに影響を与えた。
略歴
1983年にチャック・シュルディナー、リック・ロズ (Rick Rozz)、キャム・リー (Kam Lee) の三人で結成される。結成当初はマンタス(MANTAS)と名乗っていた。
1987年のファーストアルバムリリースまでは紆余曲折あって、僅かな間だが、リパルジョンやD.R.I.のメンバーがラインナップに加わっていた時期もあった。チャックはスローター (Slaughter) に参加するため、一時期カナダに渡るが、すぐにアメリカに戻り、クリス・レイファート (Chris Reifert) とデスを再結成、ニューヨークのコンバット・レコード (Combat Records) と契約し、初のアルバム『スクリーム・ブラッディ・ゴア』をリリースする。
1995年に『シンボリック-Symbolic-』を発表後、シュルディナーはデスの解散とコントロール・ディナイドへの専念を宣言するが、1998年には『サウンド・オブ・パーサビランス-The Sound of Perseverance-』をデス名義で発表する。
1999年、シュルディナーが脳腫瘍に倒れる。
2001年12月13日、シュルディナーが死去。
音楽性
特に初期の活動は、デスメタルというジャンルの成立に大きな影響を残している。デスメタルという名前は、このバンドにちなんで付けられたとする説もある。元はスラッシュメタルからデスメタルへの過渡期に当たる曲作りを行なっていたが、後のシニックのメンバーを加えて録音された、1991年リリースの『ヒューマン-Human-』以降はテクニカル路線を強める。同時に、デスメタルとしてはメロディアスさが強調されたギターソロなど、他のデスメタルバンドとは異なる要素を含んだ音楽を展開していった。
また彼らがレコーディングに使用したフロリダ州タンパのモリサウンド(Morrisound)とそこを拠点に活躍していたプロデューサーのスコット・バーンスが作り出すサウンドは世界中のデスメタルバンドの憧れになり、世界中から次々とデスメタルバンドがレコーディングに訪れるようになった。
メンバー
Vocal & Guitar:チャック・シュルディナー(シュルダイナー) (Chuck Schuldiner) (1983-2001)
Guitar:シャノン・ハム (Shannon Hamm) (1996-2001)
Bass:スコット・クレンデニン (Scott Clendenin) (1996-2001)
Drums:リチャード・クリスティ (Richard Christy) (1996-2001)
ディスコグラフィー
アルバム
1987年 Scream Bloody Gore
1988年 Leprosy
1990年 スピリチュアル・ヒーリング - Spiritual Healing
1991年 ヒューマン - Human
1993年 インディビジュアル・ソウト・パターンズ - Individual Thought Patterns
1995年 シンボリック - Symbolic
1998年 サウンド・オブ・パーサビランス - The Sound of Perseverance
ライブ
2001年 Live In L.A.
2001年 Live In Einfhoven
ベスト
1992年 フェイト - Fate
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