バイオ

Burzum (バーズム、バーザム、ブルツム) は、Varg Vikernes (ヴァルグ・ヴィーケネス、英語音表記:ヴァーグ・ヴァイカーネス) によるブラックメタル・アンビエントのプロジェクト・バンド。録音の際、ボーカルとすべての楽器をヴァーグ自身が担当している。バンド名はモルドールの暗黒語で「闇」を意味する burz に複数形の接尾辞 -um を足したもの。

Burzum の活動の中で、ヴァーグは Count Grishnackh (カウント・グリシュナック) と名乗っていたが、Grishnackh は『指輪物語』に登場するオークの名グリシュナッハ Grishnákh から取られている。また Count は一般には「伯爵」の意だが、ヴァーグ自身の主張によれば、語源であるラテン語のComtes(仲間) を意識しているという。

ヴァーグはナチズムの信奉者として有名で、民族主義的色彩の強いゲルマン異教思想の一種である Wotanism や Odalism の信奉者でもあるが、Burzum で扱うテーマはもっぱら指輪物語と北欧神話からヒントを得ている。また、ヴァーグはメタル、ひいてはロックが黒人音楽にルーツを持つことを否定的に捉えているが、メタル自体に対しての否定はしていない。

メンバー
* Count Grishnackh (カウント・グリシュナック) (出生名 Kristian Vikernes、後に Varg と改名) … Vo, Gu, Ba, Dr, Keybords 1973年2月11日生まれ。ノルウェーのベルゲン郊外出身。
セッション・メンバー
* サモス Samoth … Ba
* ユーロニモス Euronymous … Gu

1990年代前半、数々の教会放火で世界中のアンダーグラウンド・メタルシーンにその悪名を轟かせた。当時のノルウェーにはインナーサークルと呼ばれるブラックメタルバンドの連合体とも呼べる集団が存在しており、各構成員間で「誰が最も邪悪か?」を競い合う状況が生まれていた。ヴァーグの犯罪行為もインナーサークル内での地位を高める目的で行われたものである。

1993年、セッションメンバーとして参加していたバンド、メイヘムのギタリストであり、ノルウェーブラックメタル界の首領でもあったユーロニモスを刺殺した容疑で逮捕される。

1994年、放火、窃盗、爆弾テロの容疑で追加起訴され、懲役21年の有罪判決を受ける。

2000年、オフィシャルサイトを通じて Burzum の活動停止を宣言。

2003年、仮釈放中に逃走を図り再逮捕される。その後はノルウェー国内で最も厳重なセキュリティーを誇るトロンハイム刑務所に移送される。2006年中に再度仮釈放される可能性があったが、ノルウェー当局はヴァーグの仮釈放を2008年4月まで延期するとの声明を発表。ヴァーグ側はこの処置を、ノルウェー憲法及びEUの人権条項に反するとして抗議したが、却下された。

2008年6月、ノルウェー当局がヴァーグ側の仮釈放申請を再度拒否。これにより、出所時期はまったくの未定となったが、期限付きながら家族と自宅で過ごす権利を得ることには成功する(ただし、完全出所は2015年以降)。

2010年3月8日、Hliðskjálf に次ぐ11年ぶりの7thアルバム Belus を発表した。

いわゆる「デス声」とはまた異なる喚き散らすボーカル、極度にノイズが乗り音が割れたギター、同じフレーズの反復、北欧神話をモチーフとした歌詞などからなる独自の世界観を築き上げており、現在でも世界中に根強いファンを持っている。歌というよりは、嘆き、泣きながらの絶叫といったヴォーカルである。途中何の歪みのない声でぼそりとつぶやいたり、ウォー・・・と気だるそうな声で歌っているが、いずれにせよとても暗い曲調である。生々しく物騒で、鬱な世界が読み取れる。アルバムFilosofemではヴォーカルや、ギターの歪みがとても強く、1st~3rdアルバムとはまた雰囲気の違う仕上がりとなっている。だが、ライナーノーツにある題名が「絶望論」というのも頷けるほど暗く、絶望的な心情を読み取ることが出来る。 1stアルバムのように、意図的に音質を悪くし、不気味で生々しく過激なブラックメタルを「プリミティブ・ブラックメタル」ともいう。 また、絶望的でリアルな精神病の世界(鬱など)をあらわした音楽を「デプレッシブ・ブラックメタル」という。 この鬱な音楽のジャンルを確立したのがBurzumといっても過言ではないだろう。

ヴァーグが刑務所に収監された後に録音された後期の2枚のアルバムは完全なインストゥルメンタルとなっている。これは刑務所の独房内に楽器の持ち込みを禁止され、小型のシンセサイザーの使用のみ許されたためである。とはいえ、投獄前に製作されたアルバム、Filosofem の全6曲中の後半3曲もシンセを多用したインスト曲で構成されており、仮にユーロニモスの殺人がなかったとしても、同じような方向性に向かった可能性が高い。

2ndアルバムと、3rdアルバムの日本盤はトイズファクトリーより発売されていたが、現在は廃盤になっており入手は困難である。ただし、後に輸入盤に帯・ライナーノーツを付けた日本国内仕様のものが再発されている。

再始動後の Belus ではシンセサイザーによるインストゥルメンタル曲はなく、初期の作風に回帰している。ただ、ヴォーカルはDarkthroneのTransilvanian Hungerのようになっており、典型的なプリミティブ・ブラックメタルになっている。

ただ、どのアルバムにも共通して言えることは、シンプルなフレーズを何度も繰り返すことがあげられる。

編集者 noik27 (2011年 03月 1日 16:17)

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